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会長あいさつ

清原久和会長の写真

会長 清原久和

会長挨拶

~社員総会を終えて~

コロナ禍も取りあえず一段落して、大阪でもあっと言うまに観光客が増えました。ミナミの道頓堀でもグリコの広告を背に沢山の外国人がひっきりなしに写真を撮っています。

さて、日本泌尿器科学会の報告では外科系診療科が会員数の増加に苦戦している中で、泌尿器科の若年新入会員数が継続的に増加しもうすぐ1万人に到達するのでないかと言われています。中でも女性会員の増加が目立ちます。泌尿器科は外科系内科系両方の診療内容を含む診療科ですが、増加の一つの大きな理由は他の外科系診療科に先駆けて今後主流になるであろう、ロボット手術の保険適応を取ったからだと思います。この保険収載に貢献されたのが中医協の諮問機関である医療技術評価分科会会長でもあった、当会二代目会長吉田英樹先生でありました。

日本臨床泌尿器科医会では、保険診療の取り組みのみならず泌尿器科日常診療の問題点の改善、他の診療科との連携、病院と診療所の泌尿器科連携、泌尿器科医の生涯における未来像など泌尿器科学会では語られることのない話題を取り上げ全国の仲間と情報共有をしています。できるだけ若い泌尿器科医の先生方と情報共有しご意見を伺うため、この4月より専攻医となられた泌尿器科医の先生方に年会費無料でご入会していただく制度を設けました。詳しくは日本臨床泌尿器科医会のホームページをご覧ください。

当会役員の先生方の頑張りで、泌尿器科日常診療の問題点について少しずつ確実に実績を上げていますが、最近の主な活動、行事について報告致します、

1 ホームページの改訂

昨年、当会のホームページ作成、会員管理していたプロアクティブ社から業務を撤退したいと申し出があり、広報作業部会担当の矢内原常務理事のご尽力で5社の入札を経て後任がスターティア社に決定しました。他社に比べHPの質が高く、作業が迅速で情報管理に優れ、メンテナンス費用がまずまず安価であることが選定の理由です。この4月より改訂しており、医療保険、オフィスウロロジー、広報会報、学術、勤務医、医会連携それぞれの作業部会報告、疾病の一般向け説明、全国会員医療機関マップ、医療保険Q&A、役員名簿、役員挨拶を、会員専用ページでは最新の医療保険情報などを閲覧できます。日本臨床泌尿器科医会で検索してください。
広報会報部会では〔公式日本臨床泌尿器科医会ツイッター]も開設しました。泌尿器科臨床に関する興味ある情報を引用、発信されています。jcu2023で検索してください。

2 役員改選

4月の日本泌尿器科学会総会時の最終日に開催された理事会にて会長、副会長、事務局長はそのまま留任(逝去された山口秋人副会長の後任は空席)、常務理事にあらたに保険委員長の冨士(神奈川)先生が選出され、新理事には木内(大阪)、武井(福岡)、前田(東京)、真殿(大阪)、田中(北海道)、仲谷(大阪)の各先生が選出され総会で承認されました。理事の佐藤(北海道)、監事の成田(名古屋)各先生の退任も総会で承認されました。詳しくはホームページの役員名簿をご参照ください。

3 日本泌尿器科学会との合同プログラム

2006年から日泌総会時のプログラムで厚労省の課長、課長補佐、日本医師会会長、副会長などを演者にお呼びして保険診療をふくむ医療情勢について講演をお願いしています。今年は公益社団法人日本医師会茂松茂人副会長に[コロナ感染症対策に対する日本医師会の取り組み]という演題で御講演いただき、約300人の会員が参加されました。御講演後、許可をいただいていたご講演スライドの配布に多数の希望がありました。このプログラムは日本泌尿器科学会専門医取得、更新の感染必修講習に指定されています。なお座長は私と当会常務理事の佐藤和宏宮城県医師会会長が務めました。

4 泌尿器科日常診療における当面の3つの課題

  • 医薬品の欠品問題

昨年よりLH-RH製剤の主力製品であるリュープリンの欠品問題で診療現場が混乱しましたが、当会は厚労省橋本副大臣、自見政務官に副大臣室で斎藤副会長、岩佐専務理事が事情説明、武田薬品に対応を急いでもらいました。薬剤の欠品は後発医薬品の増加、薬価値下げも相まって今後さらに多くなる可能性があります。直近ではある会社でのシドロシンの製造中止による欠品が問題になる可能性があります。

  • 医療材料の逆ざや

何人かの会員の先生方にアンケートを取り留置カテーテルで逆ザヤの製品があることが以前より問題になっています。会員に先生方で同様のことがあれば事務局までご報告をお願いいたします。

  • 排尿機能薬剤のOTC化

医療費抑制のために薬剤のOTC化がすすめられていますが、泌尿器科領域ではオキシブチニンの貼付剤が審議に挙げられています。排尿障害の副作用と診療科への受診抑制が問題となるとおもいますが、審議会の流れはOTC化の方向で進んでいるようです。会員の先生方でご意見のある方は事務局までお願いいたします。

 

今後とも日本臨床泌尿器科医会へのご支援よろしくお願いいたします。

 

令和5年6月7日
会長 清原久和

略歴

1947.3 大阪市で出生
1965.3 大阪星光学院中高卒業
1971.3 大阪大学医学部卒業
大阪府立成人病センター(現大阪国際がんセンター)、健保連大阪中央病院を経て
1997.5 市立豊中病院泌尿器科部長
2003.4 大阪大学臨床教授
2011.3 市立豊中病院総長にて定年退職
その後非常勤にて泌尿器科診療、臨床検査、緩和ケア、禁煙外来を担当
現在大阪国際空港メディカルセンター医師
元 大阪府診療報酬支払基金審査委員、厚生労働省保険局参与、日本医師会診療報酬検討委員会委員
現 大阪泌尿器科臨床医会顧問、大阪府医師会指導委員会委員

会長に就任して
(令和3年1月1日)

役員改選後、半年を振り返って
(令和3年7月15日)

コロナに感染して
(令和4年6月1日)

令和4年の終わりにあたって
(令和4年12月12日)

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